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Boys love Story・・・・☆ [17]

作成者:LOUIS VUITTON
作成日時:2005/07/18 18:52:11

同性愛(♂)を中心とした恋愛小説を書いていきたいと思います!!
この話ゎ、実際に小説本としてあります。
同性愛が未だ、理解されてない世の中ですか少しでもこんな恋愛があると
知ってほしいので♪
良かったら読んでみてください☆

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投稿メッセージを表示( 17 件中 11 件 〜 13 件目)
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14 投稿者:LOUIS VUITTON 通報 投稿日時:2005/07/20 01:24:32
不安な顔している彼らの顔が、にっくき柊の生徒会長、道前寺司に見えて、めらめらと闘志がわいてくる。
だって、さっきは本当にムカついたのだ。いつも何かと比較される立場にあるせいで、お互いあまりいい感情を抱いていないのはわかっていたが、オトナの余裕でそれをなるべく表に出さないようにしていた春香に対して、司はわざとのようにからんできた。
春香が勧められたイスに座ろうとすると、まるで女性にするようにエスコートしようとしてくるし、いい匂いがすると言っては、春香の髪の毛を触ってみたり。
相手が女性だったらセクハラだと訴えられてもおかしくないような嫌がらせを、次々と仕掛けてきたのだ。
それでも春香は、両校の親睦を深めるためにギリギリまで我慢したのだが。その我慢も最後まではもたなかった。
親睦会半ばでトイレに立とうとした春香を、
『深森会長は、どこにいかれるのも側近の方々とご一緒だという噂は本当だったのですね』
司はそう言って笑ったのだ。
言いながらくすりと笑った司の瞳は、「トイレくらいひとりでいけないのか」と、完全にバカにしきっていた。
たまたま他のメンバーが一緒にトイレに立ったことを、いかにもひとりで行動できない情けない男のように言われて、それまで我慢していたものがプチンと切れた。
春香が肩をいからせてその場を退出していくのに、他のメンバーも後に続き、親睦会は不本意なままで終了することになってしまった。
あの場で司を殴らなかったのは、春香の生徒会長としての理性が寸でのところでぶれーきをかけたからで、春香に意地がなかったせいではない。
今でも、あの嫌味なヤツを殴ってやりたくてしょうがなかった。
勿論それは敵うわけないので、とりあえず目の前の標的で我慢しておく。
「じゃあ会長は、このことわ檜垣先生に・・・・・・?」
「当たり前・・・・・・」
「いやそれはまずいだろ」
「そうですね。檜垣先生にこのことが知れれば、我々の監督不行き届きということで、会長の汚点になる可能性が考えられます。何しろ、現場が現場ですから」
「あの嫌味な檜垣だったら、考えられるな」
当たり前だと叫ぼうとした春香のセリフをさえぎるように、現れたのは3人の生徒会メンバー。
3人が3人ともキラキラしい雰囲気をまとっていて、一気に室内がぱっと華やぐ。
背中に、花でも背負っていそうな、そんな感じである。
それは、春香も同じだったのだが。
3人は自分達の魅力を充分に理解して振る舞っていて、春香は全く自覚なしに無頓着(むとんちゃく)という違いがあった。
「しかし、こんなフラチなやつらをこのままにしておくわけにはいかないじゃないか」
「この2人は、これから生徒会の監視下に置くということで」
「とりあえず、反省文でも提出させることにしよう」
「彼らも、充分に反省しているようだし。な、そうだよな」
不満げにみけんにしわを寄せる春香を、なお言葉で制して。
すがるような瞳を向けていた一年生達に、同意を求める。なかば、強制めいていたが、これ以上春香の追求ににあってはことだと思ったのか、彼らはすごい勢いで首をたてに振った。
「じゃあ、反省文は明日までに提出すること。イイね」
「わかりました。失礼致します」
「ちょっ・・・・・・」
引き止める暇なし。会長の威厳もどこへやら、春香抜きでさっさとコトは片付いてしまっていた。
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15 投稿者:LOUIS VUITTON 通報 投稿日時:2005/07/20 17:37:52
「寿(ことぶき)。鈴鹿(すずか)。高橋(たかはし)。何で邪魔するんだ」
言ってやりたいことは、まだ山ほどあったのに。
不完全燃焼は、身体にも悪いんだぞ。と、春香は無意識に唇をとがらせる。
せっかく、丁度イイ八つ当たりの相手を見つけたと思っていたのに、肩透かしをくらったようで何だか面白くなかった。
「邪魔したつもりはありませんよ、春香さん」
最初に、春香の前に進み出てきたのは――――。
柔らかな物腰に、上品な言葉使い。
育ちのよさが外側にまでにじみ出ていると噂の、生徒会副会長、寿君近(ことぶききみちか)
そして。
「そうだよ。俺達が、春香の邪魔なんてするはずがないじゃないか」
「ただ、あんなレベルの低い次元のやからは、春香が相手するだけの価値もないから、早々に追い払っただけさ」
寿に続きく2人も、極上の笑顔を浮かべてみせた。
二番手は、この東雲学園の、理事長の孫であり、影の実力者と呼ばれている生徒会書記、鈴鹿裕満(すずかひろみつ)で。
ラストは、校内きっての伊達男と異名をとる、生徒会会計、高橋飛鶴(たかはしひづる)である。
「春香は、全生徒の憧れなんだから、小さいことに気を取られたりせず、もっとどーんと構えてくれないと」
「そうそう、あんなやつらのことなんか、春香の手をわずらわせるほどのことじゃないって」
「まったく、同感ですね」
もっとも信頼をおいている友人達に、口々に言われ、春香は「それもそうかもな」と、単純に納得させられてしまっていた。
まあ、早く言えば、暗示にかかったようなものである。
「お前達の言うとおりかもな」
ほら。すっかりこのとおり。
全国模試で常に上位をキープし続けている、東雲学園一の秀才でもある深森春香は、その飛び抜けた頭脳のわりに、単純でとてもわかりやすい性格だった。
それに。
「規律正しく美しく。全校生徒の手本となり、完璧に会長業務をこなさなければ、俺を会長に選んでくれた皆に、申し訳がたたないしな」
そんな、いまどき珍しいくらいの優等生的発言を何のためらいもなく口にできるほどの、完璧主義者でもあった。
誰からも信頼され、尊敬される完璧な男。
それが、春香が学園に入学して以来ずっと、目指してきた理想の姿なのだ。
「春香さんは、完璧ですよ」
「男の中の男だって」
「誰も、春香にかなう男なんていないよ」
同じく入学以来ずっと春香のことを見守り続けてきた3人にも、それは充分わかっていた。
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17 投稿者:LOUIS VUITTON 通報 投稿日時:2005/07/21 01:16:26
「春香、今度俺達を家に招待してくれよ」
いつものように、家から100メートル手前で「さよなら」を言って友人達と別れようとしていた春香は、別れ際の鈴鹿の何気ない一言に、思いっきり顔を引きつらせる。
「そ、そのうちな」
曖昧な答えでその場をごまかしながら、春香の心臓はバクバクと速打っていた。
気のいい友人達は、それ以上追及してくることもなく、早足で去っていく春香のことを笑顔で見送ってくれていたが。
春香の心中は、穏やかではなかった。
入学以来ずっと親しく付き合ってきた3人の友ダチ。
3人の家にはそれぞれ何度も招待を受けている春香だったが、反対に自分の家へと招待したことは一度もない。
彼らがそのことを不審に思ったとしても、当然という気がする。自分が同じ立場だとしたら、絶対に不審に思ったはずだ。
春香としても、彼らを家へ招待したくないわけじゃない。
招待したくないのではなく、招待できない理由があるのだ。
その理由がある限り、春香は、鈴鹿達どころか、誰も自宅へ招くことはできそうもなかった。
春香は、憂鬱(ゆううつ)な気持ちになりながら、玄関ではなく裏手にある勝手口から中へと入っていく。それから。
自分の家なのに、なるべく音をたてないように、こっそりひっそりと忍び足で歩いていた春香は、
「お帰りなさいまし。大奥様が、お待ちかねですよ」
どこから現れたのか、こちらも音もなく後ろに立っていた家政婦の茂子に声をかけられて、文字とおり床から数センチ飛び上がっていた。
び、びっくりした・・・・・・・。
気配すら感じなかったぞ、今のは。
いつものことながら、茂子には自分を探知できるセンサーでもついているのではないかと、疑いたくなる。
「今日はお着物がようございますよねぇ」
この上品な口調が曲者だ。
「・・・・・・わ、わかった。すぐ着替えてくる」
「お早くお願いいたしますね」
念を押して、茂子はまた音もなく去っていく。
やっぱり、この家の中で自分の自由などありえないらしい。
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