不適切発言、沖縄防衛局長を更迭処分!? [3]
【東京】一川保夫防衛相は29日、米軍普天間飛行場返還・移設問題をめぐり、
女性や沖縄県民を侮辱する不適切な発言をした田中聡沖縄防衛局長を更迭したと発表した。
一川防衛相は「弁解の余地はない。
沖縄県民の皆さんに心からおわびを申し上げたい」と陳謝したが、
辺野古移設に向けた環境影響評価書を年内に提出する政府方針に変わりはないとの考えを示した。
藤村修官房長官とも会談し、従来方針の堅持を確認したと明かした。
田中発言に対し、仲井真弘多知事が「県民の尊厳を傷つける」と語るなど、党派を超えた県民の反発が強まっている。
田中局長の更迭は政府の普天間対応に影響を与えるのは必至で、野田政権に大きな打撃となった。
田中局長は28日に那覇市内の居酒屋での報道機関との非公式の懇談で、環境影響評価書の提出時期を一川防衛相が明言しないことに関し
「犯す前にこれから犯しますよと言いますか」と、女性暴行に例えたと受け取れる発言をした。
田中氏は懇談会の席で、ほかに1995年に県内で起きた少女乱暴事件後に米太平洋軍司令官が同事件について述べた
「彼らは車を借りる金で女が買えた」との発言を挙げ、同調する認識も示した。
政府は日米首脳会談などで米政府に対して評価書の年内提出方針を示してきた経緯もあり、
問題を長引かせることで普天間問題で県民感情がさらに悪化しかねないと判断して即日の更迭を決定した。
一川氏は29日夜の記者会見で「報道の内容に近いやりとりがあったと本人が認めている」と述べた。
田中聡氏(たなか・さとし)1961年生まれ。
大阪大学法学部卒。84年旧防衛施設庁に入庁し、96年に那覇防衛施設局(現沖縄防衛局)施設企画課長に着任。
当時から米軍普天間飛行場の移設問題や名護市辺野古への新基地建設に関わっていた。
2009年大臣官房広報課長、地方協力局地方協力企画課長などを経て11年8月から現職に就いていた。
琉球新報→http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-184640-storytopic-244.html
一川保夫防衛相の進退について「これまで以上に襟を正して職責を果たしてほしい」と述べ、
更迭する考えがないことを強調した。
一川氏も「信頼回復は大変だろうが、一生懸命職務を全うしたい」と続投の意思を表明。
民主党の輿石東幹事長は同日の記者会見で「辞める必要はない」と述べ、続投を支持した。
一方、連立与党を組む国民新党の下地幹郎幹事長は同委で「(沖縄との)信頼関係を考えるなら罷免した方がいい」と首相の決断を求めた。
藤村修官房長官は記者会見で、自民、公明両党が9日に提出する方針の防衛相問責決議案の採決前に首相が進退を判断しないとの見方を示した。
1995年の米兵暴行事件を「詳細には知らない」とした一川氏の国会答弁について、
首相は同委で「詳細を(国会の)場で語ることは適切ではなく、不正確な記憶でしゃべるべきではないとの判断があったのではないか」と擁護した。
米軍普天間飛行場移設の環境影響評価(アセスメント)の評価書をめぐり「年内に提出する準備をしている」と述べつつ、
一川氏に引き続き担当させる意向を示した。
一川氏は前沖縄防衛局長の不適切発言について
「私の監督責任はある。大臣職の給与返納を含めてしっかりと対応し、(前局長の)処分も早急に結果を出したい」と明言した。
輿石氏は、問責決議案が可決された場合の一川氏の進退について「可決された時点、またはそれ以降で考えればいい」と述べた。
沖縄タイムス→http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-12-06_26955/
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中江公人防衛事務次官は30日、県庁を訪れ、仲井真弘多知事に「沖縄の皆さまの心を深く傷つけ、心よりおわび申し上げる」と謝罪した。
仲井真知事は「(前)局長の発言は極めて遺憾。互いの信頼感は極めて傷ついている」と伝えた。
中江氏は「普天間飛行場移設・返還問題をはじめとして懸案事項について、従来の方針に沿って、より一層誠心誠意進める」と述べ、
普天間飛行場の辺野古移設に向けた環境影響評価書の年内提出の準備を従来方針通り進めるとした。
仲井真知事は面談後、記者団に
「県民との関係が壊れたことを踏まえると、作業を強引に進めたいというのは状況判断にぴたっと来ないものがある」と述べ、政府の方針を批判した。
面談で中江氏は「政府と沖縄の信頼を失いかねない、大変重大な問題だと認識している」と述べたのに対し、
仲井真知事は「(信頼)回復はなかなか簡単ではない、ということだけはお伝えする」と答え席を立った。
会談時間はわずか6分だった。
面談後、中江氏は記者団に対し、評価書提出について方針に変わりがないとした上で
「県内の状況も大変厳しいと承知しているが、なおのこと誠意を持って理解を求める努力を積み重ねていかなければと考えている」と述べた。
仲井真知事は「(県民の)理解と協力を得ないといけないというものについて、自分たちで壊してしまった。状況判断としてはいかがなものか」と述べ、
評価書提出に対する県内の状況は厳しくなったと示唆した。
琉球新報→http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-184668-storytopic-244.html
女性や沖縄県民を侮辱する不適切な発言をした田中聡沖縄防衛局長を更迭したと発表した。
一川防衛相は「弁解の余地はない。
沖縄県民の皆さんに心からおわびを申し上げたい」と陳謝したが、
辺野古移設に向けた環境影響評価書を年内に提出する政府方針に変わりはないとの考えを示した。
藤村修官房長官とも会談し、従来方針の堅持を確認したと明かした。
田中発言に対し、仲井真弘多知事が「県民の尊厳を傷つける」と語るなど、党派を超えた県民の反発が強まっている。
田中局長の更迭は政府の普天間対応に影響を与えるのは必至で、野田政権に大きな打撃となった。
田中局長は28日に那覇市内の居酒屋での報道機関との非公式の懇談で、環境影響評価書の提出時期を一川防衛相が明言しないことに関し
「犯す前にこれから犯しますよと言いますか」と、女性暴行に例えたと受け取れる発言をした。
田中氏は懇談会の席で、ほかに1995年に県内で起きた少女乱暴事件後に米太平洋軍司令官が同事件について述べた
「彼らは車を借りる金で女が買えた」との発言を挙げ、同調する認識も示した。
政府は日米首脳会談などで米政府に対して評価書の年内提出方針を示してきた経緯もあり、
問題を長引かせることで普天間問題で県民感情がさらに悪化しかねないと判断して即日の更迭を決定した。
一川氏は29日夜の記者会見で「報道の内容に近いやりとりがあったと本人が認めている」と述べた。
田中聡氏(たなか・さとし)1961年生まれ。
大阪大学法学部卒。84年旧防衛施設庁に入庁し、96年に那覇防衛施設局(現沖縄防衛局)施設企画課長に着任。
当時から米軍普天間飛行場の移設問題や名護市辺野古への新基地建設に関わっていた。
2009年大臣官房広報課長、地方協力局地方協力企画課長などを経て11年8月から現職に就いていた。
琉球新報→http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-184640-storytopic-244.html
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