メッセージ:こんなの削除依頼

以下のメッセージを削除依頼します。
タイトル:こんな
名前:雑巾
メッセージ:世界に一着の幸せな色の服を作りたくて、持っていた一枚の布生地を、今まで色々な布生地と縫い合わせた。
今まで選び、選ばれた色、素材の布は
どれも結局は微妙な色合いや材質の適性がなくて、合わなかった。
縫い合わせても、ほつれた。 縫い合わせてたら、相手の用意した針が曲がり、糸も切れた。 順調に縫い上げてたつもりが、最初が留まってなくて、いつの間にかほつれて気付けば生地が離れてた。 あるときは、丁寧に縫い上げ、完成の喜びを感じ始めた矢先、誰かに引き裂かれ、糸はあっけなく切れ、離れた。
何度も涙を流して布を洗って、乾くのを待った。
洗って乾いた布をしまって、長い間何もなく暮らしていたら、お前が現れて、布生地を差し出してくれた。
でも、押し入れからひっぱり出した俺の布は、縫って離してを繰り返すうちに綻び、今まで通した針穴と針穴に残った糸クズで、ぼろぼろに傷んでた。何度も洗って乾かしたから、色も褪せ、縮んでいた。
そして、お前が俺に差し出した、綺麗な布生地だと思っていたそれは、綺麗だけど悲しく裂けてしまった一枚の服だったね。
なら、俺は自分の持っている布をお前の当て布にするよ。傷んだ所を切り取ったから少し小さくなったし、何度も洗ったから少し色も褪せてるけどね。
でも、折れない曲がらない針は持ってる。切れない強い糸は一緒に紡ごう。糸が出来たら曲がらない針と強い糸で、しっかり縫い合わせよう。お前の裂けた服を新しい色彩の服に仕立て直そう。
傷んだ所をしっかり塞いで、お前と子供たちを包んで守って、暖めるから。
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