メッセージ:はつこい ?の削除依頼
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タイトル: | はつこい ? |
名前: | ユイ |
メッセージ: | 「陸上教えるって・・?誰に?どこで?」 先生の言葉の意味が分からなくて私は頭の中がグルグルした。それに練習禁止なんて・・・。 「先生、自分達は人に教えれる程上手くないし・・??てか練習禁止ですか!?」 優正も訳が分からない感じで目を大きく見開いて先生に質問をした。 「大丈夫!!教えるのは保育園生だから!」 先生は自信たっぷりの誇らしい顔で言った。 保育園生??陸上じゃなくてかけっこじゃん・・。隣にいた優正の横顔をチラっと見ると口をキッと結んで下を向いていた。 先生の話が終わった後、私と優正はスタンドで記録会を見ながら話をした。優正とは同じ部だけど話したことはほんの少ししかなくて早速沈黙が流れた。その沈黙が息苦しくて私は口を開いた。 「あのさぁ〜、本当に陸上教えるのかな?あひえんくない?」 緊張して声が裏返ってしまった。ハズかしい!完全に引かれたと思い下を見ると隣で優正が笑った。 「比嘉大丈夫?(笑)相当ショックだったんだなぁ」 顔をクシャっと崩し優正は笑った。よかった。引かれてなくて・・。そして微かに笑ったまま私の質問に答えてくれた。 「多分本当だと思う。これまでは先生がたまに教えてたらしいんだけど・・部に集中したいから最近断ってたってよ。先生の代わりに行くんじゃない?」 「そっか・・。どの位で練習復帰できるのかな・・。」 3年なのに。最後なのに練習できないなんて。先生厳しすぎるよ・・。そう思ったら目にじわっと涙が浮かんできた。 「なんか泣きじーなってない??比嘉〜!なんでかぁ??」 私が泣きそうになっていることに気づいた優正がビックリしたように言った。 「だってさ・・そんなしてる間にもさ、他の皆は練習してどんどん記録もよくなっていくかもしれんのにさ、春達は保育園生に教えるだけでさ・・最後の大会も補員になったりしてぇ〜!?」 「俺もいっぱい練習したいけど遅刻したのは自分のせいだし・・。仕方ない。練習は自主でやるよ。」 真剣な顔で話す優正を見ると文句を言ってる自分が恥ずかしくなってきた。そういえば遅刻の言い訳も言ってなかったなぁこいつ。 「春、先生に日にちと場所聞いてくるね・・。」 「あぁ・・お願いします。」 自分も頑張ろう。文句言うより早く復帰できるように頑張ろう。 初めて優正とこんなに喋ってまっすぐな人だな、と思った。 |