学力影響で基準厳格化 米環境保護庁、アセスに要求 [1]
騒音が子どもたちの学力テストの結果に影響すると指摘した米国の論文を根拠に、米環境保護庁は米海軍省に対し、米ハワイ州・カネオヘベイ海兵隊基地への垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ配備に向けた環境影響評価(アセスメント)の準備書で、児童生徒の就学時間中は教室内で45デシベル(静かな事務所)という厳しい基準を適用するように求めていることが26日までに分かった。最終アセス評価書に反映するよう求めている。
環境保護庁は、航空機騒音に関する連邦省庁間委員会による2000年の調査で、教室内の騒音が低下すると学力テストの平均点が上がるという研究結果や、屋外の騒音が65デシベル以上だと生徒の読解力が低下するといった複数の研究論文を挙げ、騒音基準の厳格化を求めている。
米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けたアセス評価書は、オスプレイ(固定翼モード)のピーク騒音レベルについて、名護市の国立沖縄工業高等専門学校でタッチ・アンド・ゴー時に64・2デシベルを予測。米環境保護庁がカネオヘベイのアセスで勧告した基準から懸け離れている。また、同市安部集落で離陸時に78・3デシベル、児童福祉施設や辺野古集落など、離陸時やタッチ・アンド・ゴー時に60デシベルを超えることが予測される地域が相次いでいる。
カネオヘベイのアセス準備書は学校への騒音は55デシベル(普通の会話相当)以下としている。
米国では国家環境政策法によって基地の運用変更でも環境への影響が大きい場合、アセス実施を義務付けている。カネオヘベイへのオスプレイ配備もその例。米軍は今年夏以降、普天間飛行場にオスプレイを配備する方針だが、アセスは実施されない。
米軍基地建設や運用をめぐり、日米間でアセス内容の違いが鮮明だ。
オスプレイについて、カネオヘベイでのアセス準備書で排ガスが原因で、野火が発生する場合があることや、10万時間当たりの事故率が示されているが、辺野古アセス評価書にはないことに対して厳しい意見も上がりそうだ。
琉球新報→http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-186756-storytopic-3.html
環境保護庁は、航空機騒音に関する連邦省庁間委員会による2000年の調査で、教室内の騒音が低下すると学力テストの平均点が上がるという研究結果や、屋外の騒音が65デシベル以上だと生徒の読解力が低下するといった複数の研究論文を挙げ、騒音基準の厳格化を求めている。
米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けたアセス評価書は、オスプレイ(固定翼モード)のピーク騒音レベルについて、名護市の国立沖縄工業高等専門学校でタッチ・アンド・ゴー時に64・2デシベルを予測。米環境保護庁がカネオヘベイのアセスで勧告した基準から懸け離れている。また、同市安部集落で離陸時に78・3デシベル、児童福祉施設や辺野古集落など、離陸時やタッチ・アンド・ゴー時に60デシベルを超えることが予測される地域が相次いでいる。
カネオヘベイのアセス準備書は学校への騒音は55デシベル(普通の会話相当)以下としている。
米国では国家環境政策法によって基地の運用変更でも環境への影響が大きい場合、アセス実施を義務付けている。カネオヘベイへのオスプレイ配備もその例。米軍は今年夏以降、普天間飛行場にオスプレイを配備する方針だが、アセスは実施されない。
米軍基地建設や運用をめぐり、日米間でアセス内容の違いが鮮明だ。
オスプレイについて、カネオヘベイでのアセス準備書で排ガスが原因で、野火が発生する場合があることや、10万時間当たりの事故率が示されているが、辺野古アセス評価書にはないことに対して厳しい意見も上がりそうだ。
琉球新報→http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-186756-storytopic-3.html
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