県、温度差発電実証へ 実海域での試験 世界初です [1]
作成日時:2012/01/27 10:19:37
県は、新たなエネルギー政策として検討していた久米島周辺海域での「海洋温度差発電(OTEC)」について2012年度、県海洋深層水研究所(久米島町)で100キロワット級発電プラントを設置し、実証実験を始める。海水の温度差を利用して電力を生み出すもので、県によると商用化を想定した実際の海域での実証試験は世界初だという。内閣府の交付金を財源に充てる方針。2月の県議会に予算案を提出する。
久米島町は同研究所を活用した調査を通し、出力1メガワット級の発電施設の整備により、同町の年間消費量の1割に相当する1万600メガワット時の電力供給が可能と試算している。県は今春から、プラント建設に当たる企業の公募や設計を始め、13年初頭にプラントを設置し、1年間の連続運転に入りたい考え。
県産業政策課によると事業費は約5億円の見込み。今回の実証実験は既存の取水設備を活用するため、事業費は主に発電プラントの設置費で済むという。同課は「OTECはどこでもできるものではない。久米島沖はこれまでの調査でも実績を残しており、可能性が高い」と説明。ホウレンソウ栽培や車エビ養殖、建物空調にも同研究所からの分水を活用している事例を挙げ、「複合的な産業振興にも期待でき、実証実験を太陽光や風力を含めた化石燃料に変わるエネルギーの多様化のチャンスと位置付けている」と述べた。
琉球新報→http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-186755-storytopic-4.html
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投稿者:oogiri 投稿日時:2012/01/27 10:19:37
県は、新たなエネルギー政策として検討していた久米島周辺海域での「海洋温度差発電(OTEC)」について2012年度、県海洋深層水研究所(久米島町)で100キロワット級発電プラントを設置し、実証実験を始める。海水の温度差を利用して電力を生み出すもので、県によると商用化を想定した実際の海域での実証試験は世界初だという。内閣府の交付金を財源に充てる方針。2月の県議会に予算案を提出する。
久米島町は同研究所を活用した調査を通し、出力1メガワット級の発電施設の整備により、同町の年間消費量の1割に相当する1万600メガワット時の電力供給が可能と試算している。県は今春から、プラント建設に当たる企業の公募や設計を始め、13年初頭にプラントを設置し、1年間の連続運転に入りたい考え。
県産業政策課によると事業費は約5億円の見込み。今回の実証実験は既存の取水設備を活用するため、事業費は主に発電プラントの設置費で済むという。同課は「OTECはどこでもできるものではない。久米島沖はこれまでの調査でも実績を残しており、可能性が高い」と説明。ホウレンソウ栽培や車エビ養殖、建物空調にも同研究所からの分水を活用している事例を挙げ、「複合的な産業振興にも期待でき、実証実験を太陽光や風力を含めた化石燃料に変わるエネルギーの多様化のチャンスと位置付けている」と述べた。
琉球新報→http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-186755-storytopic-4.html
久米島町は同研究所を活用した調査を通し、出力1メガワット級の発電施設の整備により、同町の年間消費量の1割に相当する1万600メガワット時の電力供給が可能と試算している。県は今春から、プラント建設に当たる企業の公募や設計を始め、13年初頭にプラントを設置し、1年間の連続運転に入りたい考え。
県産業政策課によると事業費は約5億円の見込み。今回の実証実験は既存の取水設備を活用するため、事業費は主に発電プラントの設置費で済むという。同課は「OTECはどこでもできるものではない。久米島沖はこれまでの調査でも実績を残しており、可能性が高い」と説明。ホウレンソウ栽培や車エビ養殖、建物空調にも同研究所からの分水を活用している事例を挙げ、「複合的な産業振興にも期待でき、実証実験を太陽光や風力を含めた化石燃料に変わるエネルギーの多様化のチャンスと位置付けている」と述べた。
琉球新報→http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-186755-storytopic-4.html
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