県内小中高校、男女の混合名簿が進まず・・・ [1]
出席簿を男女別ではなく、五十音順、アルファベット順などにする男女混合名簿が、
全国の小中高校では約8割で導入されているのに対し、県内の小中高校は17%にとどまっている。
識者は「性別という塊をつくることで、固定的性別役割分業につながるものを学校教育でつくっている。
不必要な区別が差別につながる人権問題という認識がされていない」として、教職員の間でジェンダー平等への意識を高め、
混合名簿を導入する必要性を指摘している。
男女混合名簿は世界的標準。
日本の男女別名簿は国連から「世界でも例が少なく、早急に改善すべき」と指摘されているという。
沖教組、高教組によると2011年度の県内小学校で男女混合名簿を導入しているのは8%、
中学校は7%、特別支援学校は83・3%。高校は28・3%で導入されているが、
大半は工業高校や水産高校など女子が少ない学校で、普通科の学校での導入はごくわずか。
導入が進まない理由について、
現場からは「男女別名簿が慣例になっている」「身体測定など諸検査で男女別名簿の方が便利」「職員から話が出ない」
などが挙がっている。
沖教組の桃原節子女性部長は
「教師自身も男女別名簿で育てられ、それを長年使ってきているので、差別につながると捉えきれていない」と慣習を変える難しさを説明。
高教組の北城博子副委員長は「他県では人権教育の中に、男女平等があるが、
沖縄は基地から派生する人権問題という強烈な事象に目が行き、男女混合名簿なんて、という風潮があったのかもしれない」と分析する。
出席簿は全校集会などでの並び方、靴箱、ロッカーの並びなど学校での並び方の基準になる。
ジェンダー問題を考える会の安次嶺美代子代表は「第一の性は男。次に女という捉え方を小学校から教えていることになる。
名簿を分けるのは区別であって差別でないという意見があるが、国連の女性差別撤廃条約は性に基づく不必要な区別は差別と規定している。
名簿を変えただけで差別はなくならないが、無意識の差別に気付くきっかけになる」と話している。
琉球新報→http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-185245-storytopic-7.html
全国の小中高校では約8割で導入されているのに対し、県内の小中高校は17%にとどまっている。
識者は「性別という塊をつくることで、固定的性別役割分業につながるものを学校教育でつくっている。
不必要な区別が差別につながる人権問題という認識がされていない」として、教職員の間でジェンダー平等への意識を高め、
混合名簿を導入する必要性を指摘している。
男女混合名簿は世界的標準。
日本の男女別名簿は国連から「世界でも例が少なく、早急に改善すべき」と指摘されているという。
沖教組、高教組によると2011年度の県内小学校で男女混合名簿を導入しているのは8%、
中学校は7%、特別支援学校は83・3%。高校は28・3%で導入されているが、
大半は工業高校や水産高校など女子が少ない学校で、普通科の学校での導入はごくわずか。
導入が進まない理由について、
現場からは「男女別名簿が慣例になっている」「身体測定など諸検査で男女別名簿の方が便利」「職員から話が出ない」
などが挙がっている。
沖教組の桃原節子女性部長は
「教師自身も男女別名簿で育てられ、それを長年使ってきているので、差別につながると捉えきれていない」と慣習を変える難しさを説明。
高教組の北城博子副委員長は「他県では人権教育の中に、男女平等があるが、
沖縄は基地から派生する人権問題という強烈な事象に目が行き、男女混合名簿なんて、という風潮があったのかもしれない」と分析する。
出席簿は全校集会などでの並び方、靴箱、ロッカーの並びなど学校での並び方の基準になる。
ジェンダー問題を考える会の安次嶺美代子代表は「第一の性は男。次に女という捉え方を小学校から教えていることになる。
名簿を分けるのは区別であって差別でないという意見があるが、国連の女性差別撤廃条約は性に基づく不必要な区別は差別と規定している。
名簿を変えただけで差別はなくならないが、無意識の差別に気付くきっかけになる」と話している。
琉球新報→http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-185245-storytopic-7.html
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