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メッセージ:新型コロナウイルス関連肺炎とは、新型コロナウイルス“SARS-CoV2”が原因とされている肺炎のことです。WHOは、このウイルスによる肺炎などの症状全般を“COVID-19 ”と名付けました。2019年12月以降、中国湖北省武漢市を中心に発生し、短期間で世界に広まっています。

日本国内では2020年1月15日に武漢市に渡航歴のある肺炎患者からこのウイルスが検出されており、同市からの旅行者とその接触者、帰国した邦人合わせて16名の感染が確認されています(2月12日現在、チャーター便帰国者、クルーズ船内感染者を除く)。

現在のところ、“SARS-CoV2”はヒトからヒトへ感染することは分かっていますが、どのような感染経路なのか、潜伏期間はどれくらいかなど明確なことは分かっていません。しかしながら、中国国内での感染者は44,653人、死者は1,113人以上に上り(2020年2月12日現在)、中国国外でも新型コロナウイルス関連肺炎による死者が多数出ています。なお、この死者数は2003年に中国を中心に流行した“SARS”をはるかに上回ります。

日本国内では2月1日より感染が確認された際に強制的な入院などを勧告できる“指定感染症”に定められ、国を挙げて感染拡大を防ぐ体制づくりが進められています。

また、感染予防のため“マスクの買い占め”が世界的に問題となっていますが、WHOや厚生労働省の見解によれば、感染者と密な接触をする場合を除いて、野外ではマスクによる予防効果は低いとのことで、冷静な対処が求められています。

原因

新型コロナウイルス関連肺炎は新たに発見された“SARS-CoV2”に感染することによって発症します。

どのような経緯で“SARS-CoV2”が生み出されたのか、またはヒトに感染するようになったのか明確には解明されていませんが、中国武漢市の魚介類卸売場で集団発生したことから、そこに何らかの原因が潜んでいるとも考えられています。

コロナウイルスは、ヒトを含めた哺乳類、鳥類などに広く存在するウイルスです。コロナウイルスの特徴として、エンベロープ(ウイルス表面の脂質性の膜)上にコロナ(王冠)のようなタンパク質の突起を持つことが特徴で、これが名前の由来にもなっている1本鎖のRNAウイルスです。ウイルスにはエンベロープを持つものと持たないものがありますが、コロナウイルスを含めエンベロープを持つウイルスはアルコールで失活するという特徴と、変異を起こしやすいという特徴があります。

コロナウイルスは、一般的な風邪をひき起こすウイルスでもありますが、上記のように変異を起こしたり、動物界のウイルスがヒトに感染したりして重大な被害を与えることがあります。2002年に中国広東省から発生したSARS、2012年に中東地域を中心に発生したMERSなどもコロナウイルスの一種です。

なお、現在のところ、“SARS-CoV2”はヒトからヒトへ感染することが分かっており、中国への渡航者やその接触者と明確な接点がない人も感染が確認されています。感染経路は主に飛沫感染と接触感染(感染者の咳やくしゃみによって飛散した唾液や痰などに含まれるウイルスを飲み込んだり、触れたりすることによって感染すること)で、空気感染の可能性は少ないとされています。

また感染してから症状が現れるまでの期間は3~14日ほどとされており、その間も感染を広げる可能性も示唆されているのが現状です。

症状

新型コロナウイルス関連肺炎では、発熱(37.5℃以上)、喉の痛み、咳、痰、胸部不快感などの一般的な肺炎症状が見られるケースが多いとされていますが、これらの症状がほとんどない感染者も報告されています。一方で、急激に呼吸困難などの症状が現れて死に至るケースも少なくないとのことです。

日本国内で新型コロナウイルス関連肺炎の診療に当たっている医師チームの見解によれば、新型コロナウイルス関連肺炎は通常の風邪症状から出現するものの、非常に強い倦怠感を訴えるケースが多いともいわれています。また、発熱などの症状が長引く傾向にあるとの意見もあります。

さらに、中国の国営メディア“華社通信”の報告によれば、新型コロナウイルス関連肺炎は典型的な肺炎症状だけでなく、下痢や吐き気などの消化器症状、頭痛、全身倦怠感といった一見肺炎とは関係ないような症状が現れることも多いとのことです。このため、診断の遅れにつながり、感染を拡大する可能性もあるとして注意喚起がなされています。

検査・診断

新型コロナウイルス関連肺炎の診断は現在のところ、各自治体の地方衛生研究所ならびに国立感染症研究所での遺伝子検査(行政検査)によって行われます。症状や渡航歴、患者への接触歴などから発症が疑われる場合は保健所に連絡ののち、発症後5日以内に採取した喀痰(または気管支吸引液)、咽頭拭い液、血液などを採取して調べます。

そのほかにも肺炎の重症度を評価する目的で胸部レントゲン検査、胸部CT検査などが行われるのが一般的で、体に起きている炎症の程度を調べるために一般的な血液検査なども適宜実施されます。

治療

新型コロナウイルス関連肺炎の治療方法は現時点では確立していません。

このため、現時点では、発熱に対する解熱鎮痛剤、呼吸困難に対する酸素投与や気管挿管、脱水に対する補液などそれぞれの症状を改善することを目的とした治療が行われます。

なお、現在、抗HIV治療薬の一種である“カレトラ”と呼ばれる薬が新型コロナウイルス関連肺炎に効果があるとして臨床試験が行われています。

また、各国ではワクチンや治療薬、迅速診断キットの開発が本格的に開始されています。
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