メッセージ:●青春●の削除依頼
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タイトル: | ●青春● |
名前: | ◆◇◆◇ |
メッセージ: | その日のことは、あまりハッキリ覚えていない。覚えてるのは、『ごめん』と一言つぶやいた後すぐに走り去って行った友哉の後ろ姿と、 教室にただ一人残された惨めな自分の姿だけ。その後のことは、ただボーッとするだけで、よく、覚えていない・・・・・。 キーンコーンカーンコーン・・・・。 『下校の時刻です。校内に残っている生徒は、速やかに下校してください。部活動をしている生徒は、後片付けをして・・・・・』 虚しく教室響くチャイムと下校のアナウンス・・・・。気がつくと、もう6時半だ・・・・。あの時と変わらない姿勢で机に座っている自分。 ≪・・・はは、何やってんだろ、バカみたい・・・・・≫ 『・・・・・・・・・・ごめん』 思い出しちった。うわ、さゆカッコ悪。もしかしたら両想いかも、とか、超自意識過剰なこと考えて・・・・、結果これじゃん。 超ダサい。てか石川のヤローフリ逃げかよ。これじゃあホントにさゆ惨めじゃんか。振られたって、『これからも友達でいたい』ぐらいは言わせろや。 とか、もう遅いか。てかそれのほうが未練たらしいか。はは、はははは・・・・。はぁ・・・・。 ≪・・・・・・帰ろ・・・・≫ 私は机に散らばった教科書や筆箱をカバンの中に押し込めた。たったった・・・。廊下を急いで走る。先生に見つかるとうるさいから。 靴を履き替え、外に出る。まだ明るい。夕日が沈みかけてとてもキレイだった。・・・・・ポタッ・・・ポタポタッ・・・。 ・・・・・・・・・あれ?めっちゃ晴れてるのに、地面に水・・・・・?気づくと私の目は涙であふれていた。止めたいけど、止まらない。どうしても、止まらないんだ。 なんでかなぁ?・・・こんなに悲しいのは・・・そうだ、さゆ、失恋って初めてだ。いつもはいつの間にか好きじゃなくなってたんだっけ。告白も初めてしたのに、失恋も初めてしちゃったよ・・・・。 想いはちゃんと伝えたんだ。それでいいじゃんかよ。これ以上望むのは欲張りだ。・・・・とは思うけど、やっぱりスッキリしないよ。 確かに、両想いにはなりたいけど・・・・・・もう、いいや。・・・なんか、疲れちゃったよ・・・・・。 私の心の中は大雨が降っていたのに、夕焼けが腹立つほどにまぶしかった。 「・・・・・明日休みで良かった」 |