メッセージ:●青春●の削除依頼
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タイトル: | ●青春● |
名前: | ◆◇◆◇ |
メッセージ: | 「じゃ、石川、新垣のことよろしくな!」 そう言うと、担任はわたし達を残して教室を出て行ってしまった。 「・・・よ・・・よろしくお願いします・・・・」 「5枚とも赤点て・・・・どう教えればいいんだよ・・・」 う・・・。それは否定できない・・・。家庭教師の話もチンプンカンプンでやめたし・・・。 けれど友哉は私が分かりやすいようにゆっくりと説明してくれた。 「・・・・こうすると、Xの値が分かるから、代入して計算すると・・・・・な?できただろ?」 「ああ!!そっか!だからこうなるのか!意味分かった!!だったらこの式は・・・・こんな!?」 「そうそう、なんだ、やればできんじゃん」 そう笑顔でほめてくれた友哉の顔を見て、私は改めて友哉がモテると分かった。 ≪確かに顔はいいよね・・・・≫ 「すごいよねぇ、石川くん。頭いいし、運動神経もいいから女子にもモテるんだねぇ」 「・・・・は!!?」 何気なく言った私の言葉に照れてる友哉は、これまた可愛く見えてしまった。 ≪これはモテるよ・・・・≫ 友哉が教えてくれて3週間がたって、私は授業の内容が分かるようになっていた。 7月に入った。期末テストの席次も70番も上がってて、先生にもほめられた。 補修も月水金だけでいいと先生に言われて、私は部活に行けるようになった。その日の部活は顧問がカゼで休みだったから、 7時前に帰ることになった。校門の前で制服を忘れた事に気づいて、部室まで走っていると、運動場でカーンという音が聞こえた。 友哉だ。野球部の友哉がエースだった。真剣な顔つきで部活を頑張る友哉はとてもカッコよくみえた。私はその時、スポーツを頑張る 男子は好きでなくてもカッコよく見えるとしか考えてなかった。 友哉との補修終了まで、あと1ヶ月。 |