メッセージ:君がいたから・・・の削除依頼
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タイトル: | 君がいたから・・・ |
名前: | LL |
メッセージ: | 【昔の二人】 『だ、ダイスケ・・・・』 俺は何も考えずにダイスケの名前を呼んだ。するとダイスケは、何も言わず、ゆっくりと俺のほうへ振り向いた。 ダ『・・・・・何だよ・・・・・』 雰囲気の変わったダイスケに俺は戸惑いを覚えた。 俺『いや・・・・・その・・・・・げ、元気か?』 何言ってるんだ俺、と思いつつも、それしか頭に浮かばなかった。 するとダイスケは下を向きながら大きなため息をつきながら俺に言った。 ダ『今更何の用だよ・・・・。俺はお前と話す事なんか一つもない』 まるで昔と立場が逆になったみたいだ、と思いながらも俺はダイスケにまた前のように笑いかけてくれるのを期待しているのかもしれなかった。 俺『なぁ、ダイスケ・・・・また・・・、前みたいに戻らないか?このまま卒業するもあれだろ?だから・・・・』 するとダイスケは、俺が言ったことをバカにするように鼻で笑った。 ダ『はっ。前みたいに戻る?お前はいったい何がしたいんだ?俺はお前の女をとったんだぞ?それとも何か?俺にゴメンと謝ってほしいのか?』 俺『違う!俺はただお前とまた友達に戻りたいだけで・・・』 ダ『・・・・・俺はもう・・・ダメなんだ・・・。俺はお前と昔みたいには戻ろうとか思ってないから』 そういうとダイスケは後ろを振り返り歩き出した。俺は慌ててダイスケの腕をつかみ引きとめようとした。 俺『ちょっと待てよ!まだ話は終わってな・・・・』 ダ『離せよ!!もう俺に関わらないでくれ!!』 ダイスケは俺の手を振り払い、その場を走り去ってしまった。 俺はただ・・・・、お前と・・・もう一度笑いあいたかっただけなんだ・・・・。でもお前はそういうわけにはいかないんだな・・・・。 そう思いながら、俺はうつむいたままだった。そんな俺に、友達の涼が話しかけてきた。 涼『大変だよなぁー』 俺は最初、自分のことを言われてると思って、 俺『ダイスケだってそんな悪いやつじゃないんだ。今だって俺から話しかけたんだよ』 涼『お前じゃねェよ。ダイスケのことを言ってんだよ。あんなにすぐカッカするヤツじゃなかったのにさ』 俺『それは、今俺が・・・・』 涼『は?何、お前知らないの?ダイスケのこと?』 俺『どういう意味だ?』 涼『ダイスケが今どんな事になってるか―――・・・・』 俺『・・・・・え?』 一番ダイスケのことをわかっていたはずの俺が、一番ダイスケのこと分かっていなかったことを、今になって気がついた。 |