メッセージ:みんなに読んでほしいの削除依頼
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タイトル: | みんなに読んでほしい |
名前: | S |
メッセージ: | 「キャッ!!!!ちょ・・・っと何すんのよ!!!?」 気がつくと、彼女は床に倒れこんでいた。僕がいつのまにか突き飛ばしていたらしい。僕は慌てて彼女に謝ったが、もう遅かった。 「ふざけんじゃないわよ!!その気がないなら期待させるようなことしないでよね!!マジ意味わかんない!!」 彼女は勢いよくドアを閉めて出て行ってしまった。彼女には悪い事をした。でもどうして突き飛ばしたりなんかしたんだろう?別に彼女がイヤだったわけじゃない。 あの人は嫌いってわけでもないし、それにとてもキレイな人だったし・・・・。じゃあどうして?・・・・・・・・・・・・・・・・・? 「・・・・さあやじゃ・・・・ないから・・・・・?」 僕は気づいてしまった。他の女の人ではダメなのだ。体が拒絶する。 まるで、“さあや以外は認めない―――――”・・・・とでも言うかのように・・・・・。 今の僕は、多分ほかの女の人を愛することは出来なくなっているのではないだろうか・・・・。・・・・会いたい・・・・・。 僕の目から、ボロボロと涙があふれてきた。会いたい、会いたい、会いたい、会いたい・・・・。こんなにも君の事を想っているのに、君はもういないんだ。 言いたいことだってたくさんあったのに、どうして聞こえないところに行ってしまったんだ。さみしい・・・・、さみしいよ・・・・。 『私、眠るのが怖いんだ・・・・・。もうしょうごに会えないんじゃないか・・・・って』 ・・・・・僕は大事な事を忘れていた・・・。さあやだって、言い残した事がいっぱいあったはずなのに、どうして僕は自分のことしか考えられなかったんだろう。 さあやがいなくなった悲しみにつぶされて、さあや自身のことを考えきれなかった。・・・いや、自分で考えようとしなかったんだ・・・・。自分のことばっかりで・・・。僕はなんてバカなんだ・・・・。 「・・・・・・・手紙・・・・」 そうだ、手紙!さあやからの手紙には、きっと、僕に言い残したことが書かれているハズ。どうしてもっと早く読まなかったんだろう。どうしてさあやのことを考えてやれなかったんだろう・・・・。 僕は急いでホテルからでた。走って走って、家までずっと走り続けた。途中で雨がふって、すべって何度も転んだけれど、僕が立ち止まる事はなかった。 家に帰って、カバンの中から手紙をだした。封筒の中から手紙を出す。 さっきまで降っていた雨がやんで、外はとても静まりかえっていた―――――――――。 |